家族が壊れたとき





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十幕

当初は、当然夫も知らない話だった。 



私に万が一があったときには、保険が降りるであろう。





しかし、どんなに幼い子供たちのために使ってもらいたくても私が歿した後、


その金がどうなるのかなど分かるまい。





ましてやこのような状況の中だったので私としては複雑な心境であった。 



生きているうちは奇麗ごとは並べられるが歿した後など


生きてゆく者たちが優先されてゆくのが寂しいほど分かるからである。







私が今出来る事は今あるお金を子供の預金として



口座に眠らせる事しか出来なかったのだ。




そのためには病院へ通う交通費も節約した。 




病気が病気なだけに放射線を受けに術後間もない体を引きずるように歩いて通ったものだ。 




どこで倒れても病院へ向かっているのだからどうってこともなかった。







・・・また、話がそれてしまいましたね・・






大変だったけどどこかで子供の成長を見られる気持ちが嬉しかったのだと思う。







命を落としてしまったら子供に声をかけることもできなくなってしまう。



今思えばその一念で頑張れたのであろう。 





食費を切り詰め1週間まとめ買いをし



月初めにはポイントが倍になる日を目掛けて雑貨と米のまとめ買い



その中で浮いたお金は500円貯金、色々と努力はしてきたつもりである。






しかし実際食べ盛りの子供たちが居る中では厳しい時もあった。




だが何よりイヤだったことは貸付業者からの電話だった。






子供がまだ小さい時分には親子して遊びに来てくれる。






つかの間の楽しいひと時、子供たちは無邪気に遊び、



母親同士でたわいもない話で時間を過ごしている。



そんな最中に電話がコールする。


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後にナンバーディスプレーをつけたが当時は出てみなければ相手が誰だか分からない。
そういう所から借金をしているとヤミ金業者の名簿のリストに載っているのであろう。
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◆反省と教訓◆

スーパーやドラッグストアなどのポイントカードは今では珍しくない

大半がポイントを数倍にしている日を設けていると思うがその時を狙ってまとめ買いをする

これが結構バカにならなくてポイントが達成すると金券がもらえるわけだが

更にその金券を3枚セットで使用すると4枚分の価格分の買い物ができるのでGOOD!



毎月決まって使う雑貨ティッシュペーパーやトイレットペーパー、シャンプーやリンス洗剤・・

こうしたものはポイントが倍の時にまとめて購入


ただし安いものを購入しなければ節約の意味がない

ページランク7


私の場合は全てデーターをとって
5人家族で米とたばこを含めて二万円位でしょうか


だから2倍の日ならば四万円分のポイント3倍なら六万円分のポイントが付くというわけで


また更に金券が発行される。


500円貯金もバカにならなかった。毎週決めた食費から500円を節約して少しづつ貯めた

これは休日のレジャーにあてた(この時ももちろん弁当、水筒持参)



しかし、本来なら嬉しいはずなのに自宅に子供の友達が来てくれる時は本当に憂鬱だった。


だんだん自宅に招くのを拒んでいった頃だった。