家族が壊れたとき





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十二幕



どんなに苦しくても借金を借金で埋めているのは


いずれ破綻をきたすのは目に見えて分かる事である。 






そもそも借金というものは見通しのつくハッキリとしたものがあって


初めて出来るものではないかと思う






私の考えと夫の考えに歪みを感じたのもこの頃だったのだろうか・・ 




いや元来の夫の考えが此処であからさまになっただけかもしれない。 







いずれの時にも夫に相談を持ちかければ決まって





「どこかで借りてくる」という返事しかかえらない・・






そんな夫を頼りにしていたらすぐに破綻をきたす。 







目に見えて分かる事には無駄な時間をかけている意味はない。 





私はこの保証人でかぶってしまった借金を勢力的に片付けるために努力を重ねた。 






最終的にこの借金が完済するのは18年の4月である。 






完済を目前に控えた今年になってまた新たなるトラブルが舞い込んできた。 







以前に兄がやみ金業者を知人に持つ兄の友人から夫と弟へ連絡が入ってきたのだ。 





兄とは友人関係にあるが夫と弟とは先輩、後輩の仲であった。 






連絡が入った内容というのは、何でも兄の支払い状況が悪いので相談したい、


という内容のものであった。 






夫は焦っていた。只でさえ優柔不断の夫である。 







ましてこういった関係になると拍車をかけて優柔不断ぶりを発揮する。 






私は弟の嫁と相談をし、話し合いに立ち会えるように話を持ちかけた。 





もうこれ以上の借金はゴメンである。と言うより現実問題不可能だ





弟の嫁と私はそんな思いから行きたくも無い話し合いに同席をしたのだ。 

	
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◆反省と教訓◆

この頃主人が何を考えているのかよく分からなくなっていた。


親の件で名義貸しで借入ができたこと、たった二人でやっている個人事業主なのに


何か大きな錯覚をしているようだった。過ぎて落ち着いて考えてみてそう思った


この頃私は子供のことに夢中でよく分からなかった



間違いなくお山の大将、もしくは大会社の社長気分・・


売上と収入の意味がよく解ってなかったのではないだろうか



それとも借金がまるで自分の口座感覚になっていたのだろうか


こういう時だからこそ強く意思を持たなければ少しでも気を緩めてしまったらすぐ隣に


破たんが待っているのに・・