家族が壊れたとき





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二三幕


20万円?


私は夫に



「まだ他にもあるんじゃないの・・あるなら全部言っちゃいなよ」




こう夫に問いただすと



「もう無いよ・・」




「本当に・・うそ臭い・・」



私は疑う目で夫と見た。 





それから何日かすると今度は夫の携帯電話がなった。


夫はいそいそと玄関の外に出て行った。







「これは女じゃない、怪しい・・」そう直感的に思った。 





私は玄関のインターホンをONにしてそば耳をたて話を聞いた。 




聞こえづらかったが「ええ、明日中には間違えなく・・」確かにそう聞こえた。 




この数日前から夫は血便を出すようになって通院していた。 




私は家の中に入ってきた夫に



「何の返済?」




薄笑いを浮かべて問うと




「何でもないよ」




すかさず私が




「うそだ!」



そう言うと夫は今度は例の保証人の返済の件だという。




これでうそがばれた。 




保証人の件であれば誰に聞かれても全く支障は無い話




私は




「何なのよ?」




食い下がって聞くととうとう白状したのだ。


新たなる借金50万円!!!あきれて言葉にならなかった。 





ハア〜・・


ため息混じりに




「で、後は?全部でいくら?いっぺんに言えよ」



自分でも冷めた自分に驚くほどだった。 




「・・・・・」





夫の顔色は一変し、重い口を開くと




「全部で120万・・・」





その言葉が終わると同時に私は夫に拳を放ってしまった。 








あれほど丈夫であった夫が血便を出した理由も、


これで全て疑問が解けた。






まるっきり家族に対して苦労をかけていて自分は借金かよ!

(ついPCを打つ手にも力が入ってしまう。。。)


ページランク7






冷静に考えた・・ここ最近女との雲行きが怪しくなってる・・


と言っても私が無理難題を突きつけてきたからであろう・・


これはチャンス!



 一気にたたみかけてしまおう。私は電話を取ると国際電話をかけた。 
 
 
 しばらくぶりに話をする。
 
 
 
 「ハロー!久しぶり、元気だった?」
 
 
 
 冷静を装った。
 
 
 
 
 
 
 
 女も変わらず
 
 
 「元気ですヨ」
 
 
 カタコトの日本語で返してきた。
 
 
 続けて
 
 
 
 
 
 「あのさ〜、○○(夫の名)あなたとのデート代、全部借金だったんだってさ
 
        借金取りから電話かかって困ってるんだ。」
 
 
 
 
 私は今まで女にかかった全ての金が借金であった事を説明した。
 
 
 すると女は
 
 
 
 
 「私は知らないよ。私は○○ ( 夫の名 ) と結婚しないでしょ。
      
           勝手に借金したの私は関係ないでしょ。」
 
 
 
 
 
 私は笑みを浮かべて電話のスピーカーを押した。
 
 
 
 
 小さく、小さく、とても小さくなっている夫・・
 
 
 
 「ご愁傷様でした」
 
 
 
 
 そんな顔で夫の顔を見るが夫はうつむいたまま頭を上げようとはしない。


	
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◆反省と教訓◆

保証人の件を人任せにしている時には血便どころか食欲モリモリだったくせに

自分で片付けなければならなくなったら入院までかよ

やっぱりいつも人任せで他人事だったんだよなー(超怒)

この場を借りて「アホ―!!」