家族が壊れたとき





TOPページへ

二五幕





あれから幾日かして、夫が生まれて初めて入院をした。


子供、親、誰一人としてお見舞いにも来やしない。 


ここで、うんと頭を冷やすといい・・ 





自分の健康を過信し、病気の妻に子供たちの前で拳を上げ、


子供たちを要らないと言い放った事・・





自分が家庭を棄ててまで一緒になりたいと思っていた女の豹変した態度・・ 




それでも私は日に何度かは足を運んだ。 


何とも惨めな姿・・気の毒にさえ思えた・・




夫の入院中、女と随分長い時間話をした。 


出稼ぎに来る限界の年齢・・国籍が欲しい・・


女の気持ちがヒシヒシと伝わってくる。






私もこれまでの夫との暮らしを話した。




打ち解けたのか女は涙交じりの声で面白い事を言っていた。




「奥さん頑張ってるね。何で離婚しません?

 
  私だったら離婚します。奥さん幸せになれませんよ。」




私もつられて最後は二人とも涙でグジョグジョにだった。 




携帯リンク モバイルリンク




それから女には電話はしていない。 


女は電話番号を変えたのだろうか? 






もう年齢的にも来日する事が難しいであろう女にとって電話番号を


変えてしまうのは今までの客ともつながらなくなってしまうだろうから


変える必要はないとは言ったのだが・・ 






一方夫は全ての借金を白状して気が楽になったからか順調に回復していった。 


原因は一つでは無いがストレスによる急性の胃腸炎と下された。


さて、ここからどうして行ったものであろう。 


	
TOPページへ>>

◆反省と教訓◆

イミテーションの結婚にご注意!

国籍が取れる頃になると離婚されてしまう場合もあるようです