家族が壊れたとき





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五幕

それから本当の意味での戦いが始まった。



それから程なくして


夫の父、母、兄は破産宣告の申し立てに弁護士事務所の門を叩いた。



書類に電気代やガス代などあらゆる生活に関わる金額を記入していく。


電気料金削減




この時また新たな事実が判明したのであった。




私の入院中に夫名義で100万の借金と1000万の連帯保証人になっていた事だった。


あれほど言っておいたのに・・私は愕然と肩を落とした。





かねてから経済状況が悪く借金を借金で・・と言う形式になっていた事は知っていた。




私は


「もう無理なんだよ。

 
 当人たちは熱くなってしまってるんだから誰かが止めてあげないと・・

           
	それが出来るのはあなたなんだよ。」
		   
		   
		   
夫はそんな私の言葉にうなずいていたはずだったのに・・



またある時はこうも言った。




「保証人って言うけど身内全員でなってしまってその後の親の面倒はどうするの?


  共倒れだよ。
  
  
  同じ100なり、200なり出すならもっと有効的な親孝行に出すべきだよ。」
  
  
  
  
  これにも夫はうなずいていた。しかし、今更言っても後の祭りである。
	
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◆反省と教訓◆

借金を抱えている人は必至だからどうしても今の現状を回避したくなる。


まして借金を借金で穴埋めしているような状況下に陥った人には冷静な判断も出来ずに

負の連鎖のアリ地獄にはまっていく・・



客観的に見れるのは周りの人間。


現状を何とかしたい人間は言葉巧みに拝み倒してくるだろう


それでも断ってあげて早くアリ地獄を壊してあげることが大切だと思う


壊れて初めて冷静になれるのではないだろうか?


どうしょうも回らない状況をわずかなお金でその場をクリアにしてあげる事は

かえって状況を長引かせ酷なことだと思う


リスクの少ないうちに早く目を覚まさせてあげることが本当の愛情なのではないだろうか


ましてそれが大切な人だったら・・